肝機能障害の影響はあっても副作用が少ないノルバスク

ノルバスクは比較的古くから高血圧治療に用いられてきた降圧剤です。その作用メカニズムはカルシウムチャネルを遮断することによって血管拡張をもたらしたり、心臓の収縮を抑制するというものであり、カルシウム拮抗薬に分類されています。作用メカニズムによっては降圧剤は血糖値や血中コレステロール、中性脂肪、尿酸値などに影響を及ぼす場合もありますが、カルシウム拮抗薬であるノルバスクはそういった心配がありません。そのため、生活習慣病で脂質異常症や糖尿病、肥満などを患っている人であっても安心して使用できるというメリットがあります。また、長い使用実績があることから副作用が発生した場合への対応も医療機関側が手慣れており、そういった観点からも医師は自信をもって使用することができ、患者も安心して服用することができるようになっています。副作用としてよく知られているのが顔面紅潮やめまいといった症状ですが、いずれの症状も使用を続けているうちに徐々に緩和してきます。ノルバスクはカルシウム拮抗薬の中ではこういった症状が軽いことが知られていますが、もしこういった副作用が気にかかってしまう場合には別種の治療薬を選ぶことが必要になります。一方、重い副作用として肝機能障害が起こることが知られています。しかし、肝機能障害が生じるのは極めて稀なものであり、他種の降圧剤に比べると安心して使用できるというのが実態です。肝機能が低下してきた際には低血圧の副作用が生じることがあるため、降圧剤の切り替えや用量の変更が行われます。また、肝機能障害をもともと持っている人の場合には注意が必要であり、少量投与から始めて適切な用量を探すことが必要になります。